鶴嶺東コミュニティセンターの和室
和室に招かれた際の礼儀作法として「畳の縁は踏んではいけない」ということをご存知でしょうか?
これは、茶室の礼儀作法から来るものです。お点前をして、客人をもてなす席主への配慮なのです。
それには以下の理由があります。
茶席の畳の縁に家紋を入れることがあり、これを紋縁と言いました。
その家紋を踏めば席主のご先祖様や家人を侮辱することに繋がるからです。
また、紋縁のほかにも動物や植物の柄も多く使われており、これらを踏みにじることなく「心静かに歩く」ことが美徳とされていたからでもあります。
どちらも茶の湯の席主への思いやりであり、この考え方が日本人の伝統的な美徳として、茶室のみならず、一般家庭の応接間などでは畳の縁は踏んで歩かないことが「躾」となってきたわけです。
さらには、畳が傷まないようにという物を大切にする精神から畳の縁を踏まなくなったとも言われています。
昔の畳は今のものほど丈夫ではなく、畳の縁は植物染めの布が多く用いられていましたから、耐久性も低く、踏むことでその色が落ちやすかったはずです。
畳の縁を踏まないことにはきちんとした理由があるようで、その理由を知ることで日本人として大切な何かを知れるように思います。
大協畳店の畳の縁は、シンプルな無地から豪華なものまで各種ご用意がございます。襖と併せて和室をコーディネートすることも趣がある贅沢です。
どうぞ、和室の生活をお楽しみください。
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