全国的な人口減少が問題になっています。
2023年の統計では、日本の総人口は1億2,435万人で、前年より約59万人減少し、13年連続の減少となっています。
一方、藤沢市はまだ人口は増加し、2030年がピークとなるそうです。
高層マンションの建設は続いていますし、住みたい街のランキングも高いところにあります。
そんな藤沢市の中でも人口が減ってしまっている地域もあるそうです。
いわゆる高級住宅街と言われていた地域で、片瀬山がその典型です。
片瀬山の住宅地開発は、1967年(昭和42年)に三井不動産によって着工されました。
当初の計画では、約1,500区画に約6,800人が居住する「パーフェクトな街」を目指し、欧米の都市デザインを取り入れた街づくりが進められました。具体的には、上下水道の完備、風致林や街路樹の整備、広い道路の設置、学校の誘致などが行われました 。
片瀬山は、都市計画法に基づき「風致地区」および「第1種低層住居専用地域」に指定されており、建蔽率や建物の高さ、色彩、敷地面積などに厳しい規制が設けられています。さらに、住民間で締結された「建築協定」や「申合せ」(いわゆる50坪規制)も存在し、良好な住環境の維持に努めています 。
ところが、片瀬山は、開発当初に入居した世代が高齢化を迎えており、市内でも高齢化率の高い地区となっています 。
高台にあって、お庭もある戸建て住宅はとても魅力的に思えますが、若い人たちは駅に近いマンションの方が好ましいのかも知れません。
とは言え、お庭があって、和室があって、襖や障子もあるおうちは落ち着くものです。
畳替えのご依頼も少なくありません。
これからもあの美しい街並みと和室のある戸建ての暮らしを楽しむ人が居続けて欲しいものです。