8月も後半となりました。
今年のお盆はどのように過ごされましたか?
新型コロナの影響で、帰省を自粛した方も多かったのだろうと思います。
そんなお盆だったからこそ、改めてご自身故郷に思いを描かれた方もも多かったはずです。
今日は大協畳店の女将の故郷、岩手県の遠野についてお伝えします。
「永遠の日本のふるさと」と言われる遠野。盆地にある城下町で内陸と海岸をつなぐ交通の要衝だったため様々な地域の物語が集まったとされます。
遠野出身の佐々木喜善が幼少の頃から聞いていた話をしっかり記憶していて、それを聞いた柳田國男がまとめて発表したのが「遠野物語」です。
遠野物語の中で驚き感動したのが「オシラサマ」。絵本にもなっていたり、また演劇で見たりしたこともあります。
{その昔、農家の娘が飼馬に恋をした。怒った娘の父親が馬を殺したところが馬と一緒に娘も天に昇り、オシラサマになった。オシラサマは農業の神さま、馬の神さま、あるいは蚕の神さまだとも言われている}
そのオシラサマが千体も並ぶ「御蚕神堂」(オシラドウ)は圧巻です。遠野駅から車で10分ほどの「伝承園」にあります。ここには佐々木喜善記念館もあります。喜善は宮沢賢治とも交流があったことなども知ることができ興味深いです。語り部さんから遠野物語を聞くこともでき、また郷土食のヤマメ炭火焼きやひっつみなどを食べることができる食事処もあります。
今はまだコロナウイルス感染が心配され、観光は思いのままにできません。
岩手ではずうっと感染者数0でしたが、感染が出始めていて岩手の人たちはさらに神経を張りつめているような話も聞きます。高齢の母がお世話になっている施設でも面会は依然として自粛をお願いされていて6ケ月以上会いに行けないでいます。
コロナと共に過ごす日常ができるだけ不安なく送れるようになり、またワクチンや治療薬が一日も早くできることを祈るばかりです。
みなさま、まだ先が見えませんが一日一日気をつけて過ごしてまいりましょう。