横浜の港にダイヤモンドプリンセス号が着岸し、新型コロナウイルスなる未知の病原菌騒ぎが起きたのが2019年の春でした。
あれからもうじき2年ですが、この2年で多くのことが変わって来ました。
畳替えのご依頼をいただくとテレワークでご自宅でお仕事をされている方がたくさんいらっしゃるようになりました。
また、緊急事態宣言下では、当店のホームページにも多くの方がお越しになり、たくさんのお問合せをいただきました。
お陰様で、大協襖・畳店はこのコロナ禍でもお仕事が全くなくなるということはなく、2021年の年末は昨年、一昨年よりも多くの畳替えのご注文をいただきました。
大協の畳は、熊本県八代市の契約農家さんが丹精を込めて生産したい草を丁寧に畳に織り上げた純国産の高級品です。
しかしながら、日本中の家屋で和室が少なくなり、畳の需要も大幅に減少しております。その結果、熊本県でも500人以上いたい草の生産農家が、30数人まで減少しております。
当然ながら、日本中の畳屋さんの多くが廃業して来ました。
そんな中で、大協襖・畳店は、純国産の畳の本当の価値をご理解いただける皆様と、長いお付き合いをさせていただいております。
長いお付き合いというのは15年に一度、あるいは20年に一度といった畳替えのお付き合いのことを言います。
純国産の高級ない草の畳は10年経っても光沢があって、あまり劣化を感じません。
従って、畳替えをされると次回の畳替えが15年後という方がたくさんいらっしゃるのです。
これは本当にありがたいことで、何年経っても大協襖・畳店を忘れずに再度ご注文をいただけるお客様には感謝に堪えません。
さて、そんな大協襖・畳店ですが、この度、畳と襖の上級品の一部について、若干の価格改定をさせていただきますことをご容赦願いたく存じます。
16年以上、価格の改定をせずにやってまいりましたが、昨今の原油価格の高騰による流通燃料や生産コストの値上げに対し現状の価格の維持が困難になってきたことをご理解いただきたく存じます。
どうかご理解をいただき、これまで通りご愛顧を賜りたくお願いを申し上げます。
来る新年が平穏で明るい年になりますように、皆様が幸多い年になりますよう祈念して、2021年の年末のご挨拶とさせていただきます。